ホームのトップページへもどる>薬で健康になおす水虫ってどんな病気?
  • 水虫が繁殖する季節となりました。水虫は4月半ばごろから増え始め7〜8月にかけて発症しますので、今のうちから対処しましょう。そこで今回は、水虫の撃退法です。

    ◆ 水虫ってどんな病気?
    ちょっと汗ばむ日が2〜3日続くと、いつの間にか足にポツポツした水泡ができて、たまらない痒みを引き起こします。水虫は、白癬菌と呼ばれるカビ(真菌)の一種が、足の裏や足の指の間などの皮膚の角質層の内部に寄生して、その角質を食べて増殖することによって発症する皮膚疾患です。

    白癬菌が繁殖するのは、足だけではありません。手であれば「手白癬」、陰股部では「いんきんたむし」、頭では「しらくも」、身体部分では「ぜにたむし」と呼ばれ、身体中で繁殖します。

    このように、白癬菌の住み着く場所の違いによって名称が異なるのです。また、まれに爪に寄生することもあり、これは爪白癬(爪水虫)と呼ばれています。

    水虫は4月の半ば頃から増え始め、7〜8月にかけて多くの人に発症します。そして秋風が吹き始めるころになると、白癬菌の活動はおとなしくなるのが一般的です。これは水虫が治ったわけではなく、活動しやすい環境が整う季節まで、角質層の奥深くでじっと息を潜めている状態なのです。しかし最近は、温暖化と冬でも暖房がきいている部屋が多くなり、1年中見られるようになりました。

    ◆ 水虫はその症状から3つのタイプに分類されます
    <足の指の間に出来るもの・・・趾間型>
    足の指の間の皮が湿って白くふやけたようになり、それがむけると赤くただれてきます。趾間型は、足の指が根元まで太く、指を広げにくい人に多く見られます。放置しておくと、他の指間にも広がります。痒みが非常に強く、ブドウ球菌などの化膿菌の二次感染により痛みを生ずる場合もあります。
    <足の裏に出来るもの・・・小水疱型>
      土踏まずや足の側面、指の腹などに細かい水ぶくれ(小水疱)がたくさんできます。足の裏全体に広がることはほとんどなく、大きさも不揃いです。でき始めの小水疱は、痒みが強く、時間が経つと乾燥して褐色の小さな斑点状になることもあります。悪くなるのも早いかわりに、治りも早いタイプです。
    <足の裏全体が硬くなったもの・・・角質増殖型>
      足の裏から縁までの全体がかさかさして、角質が厚く硬くなり、ぼろぼろと皮がむけたり、かかとがひび割れてアカギレのようになったりします。角質増殖型は痒みもなく、いっけん水虫とは違う皮膚病のように見えますので、皮膚科で正しい診断を受けましょう。

    ◆ 水虫がひどくなるケース
    正しい治療を行いませんと、水虫は治るどころかひどくなる一方で、次のようなことが考えられます。
    民間療法に頼る
      水虫が治りにくい病気であることから、民間療法や素人療法が氾濫しています。その結果、かぶれて腫れてしまったり、水ぶくれができたりして、さらにひどくなる場合があります。
    誤った薬を使用している
      単なる湿疹と勘違いして、ステロイド剤を使ったりすると白癬菌に対する皮膚の防御反応(抵抗力)が抑えられ、かえって白癬菌が増殖してしまいます。皮膚科で、正しい診断を受けることも重要です。
    細菌感染に注意を
      水虫の患部は、細菌感染を起こしやすい状態にあります。細菌が増殖すると、化膿して痛みを生じてきますので、常に患部は清潔にしておくことが大切です。なお爪白癬の場合、市販薬では対処できないため、病院を受診されることをお奨めます。

    ●健康メモ (水虫治療のポイント)
    〈清・殺・乾・根〉療法
    清… 患部を清潔に保つ(毎日の入浴が原則。清浄綿で患部を拭くのもOK)
    殺… 水虫薬で殺菌を。患部の症状に合わせて薬(剤型)を選ぶことが大事。
    乾… 常に患部を乾燥させること。
    根… 完治するまで根気良く治療する。症状が和らいだと思っても、最低1ヶ月間は薬を使用し続けること。

    か・き・く・け・こ 療法
    というのもあります。
    か… (患部を)乾燥させる
    き… (患部を)きれいにする
    く… くすりを塗る(患部の症状に合わせて剤型を選ぶ)
    け… けちらず、たっぷりと
    こ… 根気よく治療する
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