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  • 冷感タイプと温感タイプの違い
    店頭に立っていると、「冷シップと温シップのどちらを使えばいいの?」という質問をよく受けます。この使い分けを誤ると、症状が悪化するケースもありますので、注意が必要です。

    ○冷感タイプ
    商品パッケージは、比較的ブルー、グリーン系が多く、成分は主にメントールやサリチル酸メチルなどです。基剤(膏体)に含まれる水分で患部を冷やしながら、打ち身、ねんざ、ぎっくり腰といった急性期の炎症の腫れや熱感、痛みなどの症状を治そうというものです。

    患部を冷やすことで、血管を収縮させ、痛み・腫れ・熱をとります。患部に触れただけで痛いときには、冷やしてください。

    ○温感タイプ
    商品パッケージは赤、オレンジ系が多く、成分は主にトウガラシエキス(カプサイシン)やノニル酸ワニリルアミドです。皮膚の毛細血管に温感刺激を与えて患部の血行を良くし、患部にたまっている老廃物を取り除くので、肩こり、腰痛(急性の熱感を持っているときはダメ)、慢性の腱鞘炎などにも有効です。

    お風呂で温まったり、さすったりして、気持ちのよいときは、温シップを使用してください。温感シップを使用中の場合は、入浴によって皮膚が刺激されて痛いので、入る30〜60分前には剥がすようにしてください。 

    湿布薬を選ぶポイント
    冷やすべきか、温めるべきか迷ったときに湿布薬を選ぶポイントは、「実際に貼ったときに、どちらが気持ち良く感じるか」という感覚です。迷ったら冷やしてください。熱感を伴った患部でも、冷シップを使うことで3〜4日で消失してきますので、その後の痛みは温シップを用い、患部の血行を良くし溜まった老廃物を取り除きます。

    実際、肩こり、腰痛などに対して、温・冷シップ両方を自分で上手に使い分けながら症状を改善している方もいます。自分で判断できない場合には医師や薬剤師と相談して薬を選びましょう。

    湿布薬を貼るときの注意
    湿布薬は、皮膚に意外と負担をかけます。皮膚が密封状態になるため、かぶれやすくなります。ですから同じ所に長時間続けて貼るのを避け、かゆみ、痛みを感じたら、すぐに剥がしてください。

    かぶれ易い方は、皮膚にガーゼ1枚おいて、その上から貼ってください。また湿布を換えるときにはぬるま湯で皮膚を洗浄してからよく乾かし1時間ほど皮膚を休めてください。お風呂上りに貼るときも、体のほてりがひいてからがお勧めです。

    ●健康メモ
    たかが湿布薬、されど湿布薬。最近、痛みを楽にする効果の高いインドメタシンやケトプロフェン、フェルビナクなどを安易に使用する傾向にあるようです。貼り薬といえども、皮膚を通してこれらの微量の成分が血液のなかに入り、気管支を収縮させ喘息発作を起こす場合があります。

    喘息持ちの方や、最近は治まっているけれど昔は喘息だったという方も、使用するのはおやめください。

肩こり・腰痛・筋肉痛
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